投稿者: しばたのマネー診療室

  • 経営か?臨床か?──ではなく、両方を極める時代に

    歯科医師として長くやってきて、何度も耳にしてきた言葉がある。

    「臨床がすごい人は、経営が苦手」
    「経営が得意な人は、学術が浅い」

    そんな“分業のような固定観念”が、今までは当たり前だったかもしれない。
    実際、私自身も「どちらかと言えば経営寄りのタイプ」と思ってきた。

    マーケティング、数字管理、戦略設計……
    こういった作業は苦ではなく、むしろ得意な分野。
    一方で、複雑な臨床や学術系の話になると、どこか「他人事」にしていた節があったのも事実。


    📉 「臨床を任せる」は、果たして正解か?

    医院が成長していくと、どうしても「臨床からは離れよう」という誘惑が出てくる。
    “診療は勤務医に任せて、自分は経営に専念”というスタイル。

    確かに、仕組みとしては理想的に見えるかもしれない。
    しかし、患者さんにとってはどうだろう?

    大きな治療やカウンセリングのタイミングで「院長の顔が見えない」ことが、
    見えない不安や不信感につながっているケースも少なくない。

    私はこれを、スタッフやTCからの声、そして患者さんのアンケート結果などを通して実感した。


    👀 患者は「何を基準に選んでいるのか?」

    とくにインプラントやAll-on-4のような高額な治療を選ぶ方は、
    「誰が治療するか」「どんな医院か」をじっくりと見ている。

    広告のきれいさやSNSのフォロワー数ではなく、
    最終的に選ばれるのは“医院の総合力”と“院長の存在感”

    その“本質”を外注や仕組み化だけでまかなうのは限界がある。
    そして、この“患者の見る目”は、年々研ぎ澄まされていると感じる。


    💡 やはり、学ばないと置いていかれる

    最近では、経営を回しながらも学術や臨床を深めている先生たちと出会う機会が増えてきた。

    ・論文を読み続けている
    ・最新の学会で臨床を学んでいる
    ・診療の合間にスタッフ教育にも関与している

    そうした先生たちは、患者にもスタッフにも強く信頼されている
    そして結果として、高い自費率や紹介数、安定した経営基盤を築いている。

    私はその姿に、悔しさと同時に大きな希望を感じた。
    「これは、自分ももう一段階上を目指せるチャンスだ」と。


    🎯 これからの医院経営は“ハイブリッド型”が生き残る

    これからの歯科医院に必要なのは、臨床 × 経営のハイブリッド型リーダー

    「自分がやる」のではなく、
    「自分が理解し、設計し、伝え、チェックできる院長になる」ことが鍵である。

    例えば、

    • TCのトーク内容に臨床的な補足ができる
    • 自費導線を自ら設計し、実際に提案もできる
    • 材料の選定に数字と根拠を持ち込める
    • スタッフに「なぜそれが必要か」を納得させられる

    こうした院長こそが、これからの10年で最も強い歯科医院を作っていくと感じる。


    最後に:だから、今こそアップデートの時

    オンラインサロンでは、お金の知識だけでなく、歯科医師同士だからこそ語り合える、こうした“経営 × 臨床の両輪”を実現するための学びも共有したい。

    • わかりやすい図解と事例
    • 他院長とのディスカッション
    • 実際の医院経営・臨床からの知見共有

    「経営だけ」「臨床だけ」では生き残れない時代。
    私自身が日々学びながら、仲間と共にアップデートし続けています。

    あなたも一緒に、“次の10年”を戦える院長力を磨きませんか?

  • 世界経済の“見えない波”と、歯科医師がいま備えるべき資産戦略

    ハワイでの滞在中、経済のことを考えさせられる場面が何度もあった。

    いまアメリカ経済は絶好調に見えます。
    株価も上がり、雇用も堅調、企業業績もおおむね良好。

    でも──それが逆に「怖さ」でもある。


    “好調の先”に待つものは?

    投資の世界では、「あまりに良すぎる時こそ、気をつけろ」と言われる。
    実際、金融関係者の間では「次の停滞期が近いのでは?」という話題がじわじわと増えてきている印象。

    ・アメリカの金利上昇リスク
    ・世界的な紛争・地政学リスク
    ・新興国の台頭によるパワーバランスの変化
    ・円の信用低下

    これらのどれか一つが爆発しても、私たちの資産は大きな影響を受ける。
    特に日本円でしか資産を持っていない人は、そのリスクに無防備すぎると感じることが多々ある。


    資産は「分けて持つ」が最強の戦略

    私の結論はシンプル。

    現金で安心しない。
    分散して守る。
    分散して育てる。

    歯科医院を営むということは、すでに「経営者」であり「資産管理者」であるということ。
    その責任と権限がある以上、未来に備えた行動を取らないのは、もったいない。


    具体的なアクション:「今すぐやれ!」始められる3ステップ

    1. 証券口座を持つ(NISA、iDeCoなど)
    2. まずは月1万円でもいいからインデックス積立を始める
    3. 情報収集の習慣を持つ(このブログも一つの入口です)

    終わりに:行動する人が未来を変える

    未来は、誰にも読めません。

    私でも、わからない。
    でも「備えておく」ことは、誰にでもできる。

    ハワイという街の美しさと物価の現実、アメリカ経済の力強さと不安定さ。
    そのすべてが、資産形成について改めて考えるきっかけをくれた。

    歯科医師だからこそ、臨床だけでなく「お金の臨床」も、今から是非サロンの皆と一緒に学び直していきたい。

  • ハワイの“物価”が教えてくれた、インフレ時代の現実と資産防衛の必要性

    11月下旬。

    ハワイで行われたカダバ実習に参加してきた。
    医療的には非常に学びの多い時間でしたが、それと同じくらい衝撃を受けたのが「物価の高さ」。

    コーヒーとパンだけの軽食で5,000円。
    夜にステーキとワインを頼んだら、気づけば2〜3万円。

    正直、何か贅沢をしたわけではない。
    これが“普通”の感覚。しかも、ホテルはワイキキのやや古めの施設。それでもこの価格。


    価格は「上がるもの」──この現実をどう捉えるか?

    数年前に訪れた時と比べて、明らかに“お金の価値”が違って感じた。
    それは円安の影響もあるかもしれないし、現地の経済成長、物価上昇、すべてが混ざっての感覚。

    でも、改めて思ったのは――

    もう「インフレ時代に突入している」のは間違いない。

    そして、何より怖いのは、これが“戻ることはない”という前提。


    資産防衛は「分散」から始まる

    歯科医院の経営者として、多くのキャッシュを持っている方もいると思う。
    でも今の時代、「現金だけを持つこと」がリスクになっていることに気づくべきである。

    私自身、以下のようなスタンスで運用している:

    • S&P500などの米国インデックス
    • オールカントリー(全世界型)
    • 米ドル建て社債や投資信託

    金(ゴールド)のようなリアルアセットも悪くないが、運用の中心はあくまでインデックス。
    「余剰資金をリスク分散させる」ことが、いま最も必要なスタートだと感じる。


    まとめ:

    インフレ時代に“守りすぎる”ことは最大のリスク

    旅は単なるバカンスではない。
    経営者にとっては“世界の空気”を肌で感じ、自分の軸をアップデートするための時間だと思う。

    今回のハワイ滞在は、物価を通して「資産の持ち方そのもの」を見直す絶好の機会になった。
    そしてその答えは一つ――
    現金は“持つもの”ではなく、“働かせるもの”にすることだ。

  • 「僕たちが生き残るために、経営者が学ぶべき“次のスキル”」

    スタッフの給与を上げ、福利厚生も整えたい。
    でも、気がつけば社会保険料・建築費・設備投資…
    全部のコストがじわじわ上がってきている。
    しかも、金利まで上がってきた今、
    「今まで通りの感覚」で経営していたら確実に詰みます。

    この数年、僕も何度か“ヒヤッ”とする局面がありました。
    でも、冷静に見れば、すべて「数字」で説明がつく。
    売上はあっても、お金が残らないのは、
    経営の“見える化”ができていなかったからです。

    だから最近は、
    ✅ 財務を学び直し
    ✅ 利益構造を設計し直し
    ✅ 再投資の順番を見直して
    “体力のある経営”に切り替えています。

    僕自身がそうだったように、
    「歯科医師として診療すること」と、
    「経営者としてお金を回すこと」は、まったく違うスキルです。

    このサロンでは、僕の実体験や失敗談も交えながら
    ・数字で判断する経営
    ・仕組みで利益を残す思考
    ・AIやデジタルを活用した業務改革
    こうしたテーマを、現場視点でシェアしています。

    日本全体が“ハードモード”になるこれから。
    「普通のやり方では生き残れない」と気づいた仲間とともに、
    次の時代を生き抜く力を磨いていきたいと思っています。

  • 2026年、普通にやってたら苦しくなる時代

    最近、2026年を見据えて医院経営を見直しているのですが、正直、肌感として「もう別世界に突入している」と感じています。

    人手不足は全国レベルで深刻化し、AIはとんでもないスピードで進化。人の仕事を代替しはじめ、医院の仕組みすら見直しを迫られています。
    特に歯科業界は、

    • 人件費高騰
    • 社会保険料の上昇
    • 物価の上昇
      この“トリプルパンチ”で、やればやるほどしんどい構造が完成してきている。

    これは、僕自身の医院でも体感しています。
    点数は削られ続けるのに、患者対応の労力は増え、
    スタッフの給与も上げなければならない。
    このままでは「診療すればするほど苦しくなる医院」になってしまう。

    だからこそ、早期に保険からの脱却と、自費診療へのシフト。
    そして、DX・AIを導入して、生産性を引き上げる必要があります。
    言い換えれば、「「医院の筋肉質化」」です。

    医院を守るのは、テクニックでも、根性でもなく、構造です。
    その構造を作れるかどうかで、これからの経営者人生が変わる。

  • 医院経営の「規模拡大」が必ずしも利益にならない理由

    A先生との対話で、もう一つ考えさせられたテーマがあった。
    それは「医院の規模拡大と利益率の関係」。

    「規模拡大=利益増」

    ではない

    多くの先生方が「チェアを増やせば儲かる」と考えがちだが、保険診療の単価ではそう簡単にいきません。
    スタッフを増やしても、チェアを並べても、比例して利益が伸びる構造ではないのです。


    自費診療こそが利益率の源泉

    一方で、自費診療――インプラント、矯正、フルマウス治療など。
    これらは単価が大きく、効率よく利益を積み上げられる分野。
    私の歯科医院は年間5億円規模の売上ですが、実は年間200日は休み。出勤は160日ほど。
    それでも高い生産性を維持できているのは、自費診療とマーケティングの力があるからである。


    マーケティングは「水物」でも保険より強い

    もちろんマーケティングには波がある。
    好調なときもあれば、鳴かず飛ばずのときもある。
    それでも、保険主体で積み上げるより、はるかに利益率が高く残るのが実感がある。


    規模より“最適化”

    医院経営で大切なのは「とにかく大きくすること」ではなく「最適規模を見極めることだ。
    利益が残る構造を作れるかどうか。
    これこそが経営者としての腕の見せ所だと思う。


    まとめ

    前記事で語った資産形成も、後半の医院経営も、共通点は一つ。
    「余剰資源を眠らせないこと」。

    現金も、医院のリソースも、ただ持っているだけでは増えません。
    正しい方向に“働かせる”ことで、資産も医院も未来を形づくる。

    10年後、笑っているのは「余剰を遊ばせなかった経営者」だと、私は確信している。

  • 余剰資金を眠らせない資産形成 ― 「銀行口座より証券口座に」

    大学時代の同級生・A先生(42歳)とZoomで近況報告をした。

    定期的に仕事やプライベートの話をざっくばらんに打ち明けられる友人の一人である。
    今回、会話の中で話題になったのは以下の事柄について盛り上がった。


    「100−年齢の法則」はただの入口

    投資の基本としてよく語られる「100−年齢の法則」。
    42歳なら株や投資信託を6割、残りを現金や債券に。
    株価が下がった時には、債券や現金を取り崩して株に回すリバランスが重要である。
    これはもはや常識と言える。


    余剰資金は「未来を買う資金」

    今回一番印象に残ったのは「余剰資金の使い方」。
    生活費や事業の運転資金を確保したうえで、さらに余った現金を“銀行に眠らせておく”のは大きな機会損失。
    余剰現金はただの安心材料ではなく「未来を買う資金」。
    証券口座に移し、投資信託や株で働かせるべきだという点で意見が一致した。


    資産形成は“入金力”から“利回り”へ

    資産形成の初期は「どれだけ入金できるか」が効きますが、10年20年と経つと「利回りの差」が資産の伸びを決める。
    だからこそ、余剰資金を積極的に運用に回す勇気が肝心。
    私自身も投資信託は円建て、債券はドル建てで保有する方針を取っている。

    銀行に眠らせる現金はゼロのリターン。
    市場に働かせる現金は未来を作る。

  • 税金5,000万払ったら資産ゼロリセット!? ― 歯科医師のための“逆境資産形成術”

    アメリカ出張で気づいた“異次元物価”の衝撃

    「アメリカに行ったらランチが4,000円!?」
    先日、そんな現実を目の当たりにしました。実は、お盆休みを利用してアメリカへ行く機会があり改めて「物価の高さ」を肌で感じた。

    スタバのラテ1杯が日本の倍以上。食事や日用品も日本の倍もするという現実。物価高はもはや“異世界転生”レベル。

    一方、日本はどうか?
    「まだ安いじゃん」と油断していると危険です。給料は伸びないのに物価と税金は着実に上昇中。気づいたら、歯科医院の頑張りが全部“税金”に吸い取られていく…。

    実際、私も今年だけで 税金5,000万円
    「それだけ利益出てるなら良いじゃん」と言われそうですが、経営者からすると 資産が1年前に逆戻り しただけ。つまり努力が数字に反映されない虚しさ。

    ここで重要なのは「頑張って診療する=資産が増える」ではないという現実です。
    だからこそ必要なのは、

    1. 資産運用で自分を守ること
      銀行に寝かせるだけではインフレに負ける。投資や運用を仕組み化して、診療収入以外でも資産を育てる。
    2. 人的資本を伸ばすこと
      「俺がいなくても回る医院」ではなく「俺がいればどこでも通用する」という自負を持てるスキル磨き。

    診療技術だけでなく、数字・経営・投資にも“歯ブラシをかけるように磨く”時代です。

    物価高・税負担・AIの波。これを「ただの愚痴」で終わらせるか、「資産形成のチャンス」に変えるか。
    次にチヤホヤされるのは、“税金で削られる歯医者”ではなく、“資産を磨いて笑う歯医者”です。